ピアノ購入の注意点とは？

ピアノ購入を検討されている方は、何について注意すればよいのか迷われる方が多いと思います。

大体の方にとっては、ピアノを買うのは一生のうちで1度くらいでしょう。
買い換えを含め、複数回買う方は、ピアノを専門にされているか、またはよっぽどピアノ好きでこだわりの強い方でしょう。

そのような一生に一度くらいしか買わないピアノ、しかも高額で大きな買い物は、誰でも失敗したくない、出来る限り安く良い品を手に入れたい、と思われるでしょう。

そこで、私が自分のピアノ購入を含め、生徒さんの購入のご相談にのってきた経験から言えるアドバイスをお伝えしたいと思います。

◆新品をご希望の方
メーカーなど特にこだわりのない方は、大きい楽器店に行けば、ショールームにずら～っと並んだピアノを試弾することが出来ます。
詳しく仕様の説明や価格交渉等希望する場合は、事前にお店に予約をしておくと、専門のスタッフが対応してくれます。

ただし、試弾するピアノはあくまでも見本で、後で同じ型番のものを工場から出荷して納入、となります。

現品販売の場合は、「展示品」ということで値引きをしてくれることもあるので、価格交渉してみることをお勧めします。

◆中古をご希望の方
こちらは、大手楽器店以外にも、個人経営のピアノ工房等でも様々な品があるので、まずはネット等で検索して、気になるピアノがある場合は、直接問い合わせて詳細を尋ねてみて下さい。

試弾に行く場合は、事前に予約をして、十分に時間をかけて、鍵盤の上がり具合、ペダルがちゃんと機能するか、内部はもちろん背面も含め、塗装等手入れがきちんとされているかどうか、気に入った音色かどうかをよく確かめて下さい。

中古は出るタイミング等もあるので、気に入ったものが見つかるかどうかは運次第、気長に品定めする時間と労力を必要としますが、新品の半額程度で購入出来る場合もあるので、良い「出会い」があれば、かなりのお買い得といえるでしょう。

◆ピアノの置き場所について
これはとても重要ポイントですが、意外と深く考えていらっしゃらない方が多いです。
ピアノはかなりの音量が出ますので、防音が必要かどうか、必要なら防音室を設置するのか、防音マットやカーテン等で対策するのか、消音機能付きを選ぶのか、ご近所にどの程度配慮するのかも検討して下さい。

リビングに置かれる場合、ご家族の生活スタイルにも気を遣いますので、（TVを見る時や、食事、来客等）練習可能な時間も、ある程度決めておくと良いでしょう。

窓に面して置かれる場合、ピアノは湿気や温度変化に敏感なので、結露対策や、出来るだけエアコンの風が直に当たらないようにしましょう。
置く場所にもよりますが、窓を全面または片面使えなくなるので、その分光が入ってこず暗くなり、風通しは悪くなります。

ピアノは200㎏を超える重たいものなので、築年数の古いお宅等は特に、床補強の必要があるかもしれません。
畳の上に置かれる場合は、マットやカーペット等を敷いた方が良いと思います。

◆ピアノの運送料について
ピアノ本体とは別に、運送料がかかりますが、運送距離や階段数等により料金に差が出ます。
搬入経路も重要で、玄関から入らない場合は、窓から搬入したり、2階以上ならクレーンを使う場合や、搬入経路が狭いと解体する場合もあるため、ピアノ運送専門業者とよく相談しましょう。

フロイデピアノ教室では、専門の業者のご紹介や、ピアノに関するご相談に出来る限り対応しています。